遺伝子検査 サルモネラ検出試薬キット
製品名
Loopamp®サルモネラ検出試薬キット
製品説明
「 Loopampサルモネラ検出試薬キット」は、食品または環境由来検体から、LAMP法によりサルモネラ属菌が保持する侵入性関連遺伝子inv Aの核酸配列を特異的に認識するプライマーを用いて核酸の増幅反応を行い、その増幅の有無からサルモネラ属菌を検出します。食品からのサルモネラの検査には、一般的に培養法で約5日ほどかかりますが、「 Loopampサルモネラ検出試薬キット」では、食品からの前増菌培養の翌日に、抽出試薬で簡便に遺伝子を抽出しLAMP法によりinv A遺伝子を迅速に増幅・検出することで、わずか2時間以内でサルモネラ属菌を検査できます。
専用の「Loopampリアルタイム濁度測定装置LA-320C※1」または「Loopampリアルタイム濁度測定装置RT-160C※1」を用いて、増幅反応副産物であるピロリン酸マグネシウム(白色沈澱物質)による濁度の増加を測定することによって検出します。
本試薬の使用方法につきましては、製造販売元サイト[Eiken GENOME SITE](下記)の製品取扱説明書をご参照ください。
※1 「Loopampリアルタイム濁度測定装置LA-320C」及び、「Loopampリアルタイム濁度測定装置RT-160C」は栄研化学株式会社にて販売されております。
キットの内容
包装 | 48テスト分 |
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貯法 | -20℃に保存 |
有効期間(製造月より) | 1年間 |
Extraction Solution for Foods (EX F) | 1.8mL | ×3 tubes |
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1M Tris-HCl : pH7.0 (Tris) | 1.0mL | ×1 tube |
Reaction Mix. Sal (RM Sal) | 1.0mL | ×1 tube |
Bst DNA Polymerase (Bst DNA Polymerase) | 60μL | ×1 tube |
Control DNA Sal (Cont Sal) | 0.1mL | ×1 tube |
- ( )内は試薬チューブに記載されている表示です。
お届け方法
栄研化学株式会社では、製品を安定した品質でご提供するため、「クール宅急便(冷凍タイプ)」にてお届けしております。
お受け取り後は、製品の品質保持のため速やかに冷凍庫保存(-20℃保存)いただくようお願いいたします。
販売元/製造販売元
販売元:富士通Japan株式会社販売サイト:e Genome Order(イーゲノムオーダー)
製造販売元:栄研化学株式会社LAMP法の技術・製品情報:Eiken GENOME SITE
製品解説
サルモネラ属菌とは
サルモネラ属菌は、厚生労働省の食中毒統計で事件数、患者数ともに毎年上位にランクされている食中毒原因菌です(2006年は、事件数、患者数ともにノロウイルス、カンピロバクターに続いて第3位 : 厚生労働省のホームページより)。原因食品として、食肉製品、鶏卵、乳製品などがあげられ、特にサルモネラ属菌で汚染された鶏卵を生のまま使用した食品によって多発しています。鶏の腸管に存在する菌で汚染された卵が、感染源になるといわれています。このような原因食品を食べること、あるいは卵の殻を割った手を洗わずに盛り付けをした弁当を食べることなどによって感染し、発熱、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等の食中毒症状が現れます。 食品中のサルモネラ属菌の検査方法は、「食品衛生検査指針」に記載された培養法が一般的ですが、前増菌培養、選択増菌培養、選択分離培養、鑑別試験など、検査に約5日の日数を必要とします。 サルモネラ属菌は、腸管上皮細胞などに生きたまま入り込む細胞侵入性を持っており、その侵入性に関連する遺伝子inv Aはほとんど全てのサルモネラ属菌が保持しています。
本製品は研究用試薬または食品・環境分析を目的とした検査に使用するための試薬です。ヒト、動物の医療、診断またはその補助を目的としては使用しないでください。