プラムポックスウイルス イムノクロマト
製品名
プラムポックスウイルス イムノクロマト 50テスト
製品説明
本キットは、金コロイドイムノクロマト法の原理に基づいた、プラムポックスウイルス抗原検出試薬です。
プラムポックスウイルス(plum pox virus: PPV)は、モモ、スモモ、アンズ、ウメなどのPrunus属(サクラ属)の植物に広く感染するPotyvirus属の植物ウイルスで、1915年に欧州で発見されて以来、世界各地で確認されています。感染した樹木では葉に退緑斑点や輪紋が生じる他、果実の表面にも斑紋が現れることがあります。
2009年3月、東京大学植物病院®において、これまで日本で発生の報告が無かったPPVがウメから検出されました。PPVのまん延防止には、発生範囲を特定し、封じ込めを行うことが重要です。この重要病害の発生という事態を受けて、本キットは、日本で確認されたPPVの検査を目的として緊急に開発されました。
※1 プラムポックスウイルス検査ガイドについて
特徴
簡単操作
特殊な実験機器や道具を必要としません。キット内容物のみで実験が完結し、操作も簡単です。
高感度
限界感度は遺伝子検査法に及びませんが、新鮮なウメ葉病徴部の抽出液で陽性反応が出ることを確認しています。適切なサンプリングを行うことで、効果的なスクリーニングを行うことができます。
明確な判定方法
15 分後の判定ラインの有無を、目視で判定します。
日本での使用に最適(D系統、M系統の検出を確認済)
本キットに使用している抗PPV 抗体は、日本で確認されたPPV(D 系統)から開発されています。 D系統に加え、2016年に日本国内で新たに確認されたM系統の検出も可能です。(2017年5月現在)
キットの内容
製品コード | PPV050 |
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包装 | 50テスト分 |
貯法 | 高温高湿を避けて室温(2~30°C)で保存 |
有効期間 | 製品貼付ラベル参照 |
構成品 | 50テスト |
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テストストリップ | 50本 |
抽出液 (50 mL) | 2本 |
サンプルチューブ | 50個 |
サンプルチューブスタンド | 1個 |
スポイト | 50個 |
抽出用袋 | 50枚 |
販売元/製造販売元
販売元:富士通Japan株式会社販売サイト:e Genome Order(イーゲノムオーダー)
製造販売元株式会社ニッポンジーン
製品解説
プラムポックスウイルスとは
プラムポックスウイルス (Plum Pox Virus) は、モモ、ネクタリン、プルーン、スモモ、アンズ、サクランボなどのサクラ属の果樹に甚大な被害を与える植物ウイルスであり、近年、世界的に発生が拡大しています。サクラ属の果樹では、感染により果実の早期落果や奇形、花弁への斑入り症状が起こる事例が知られています。 我が国では、2009年3月にこれまで世界でも自然感染の例が無かったウメからプラムポックスウイルスが検出されました。プラムポックスウイルスは接木の他、アブラムシにより媒介されることから、病気が発生した園地では感染植物の除去、ウイルスを媒介する可能性のあるアブラムシの防除を徹底する等、防除策を講じる必要があります。
製品補足
※1 プラムポックスウイルスの検査ツールとして、抗原抗体反応を用いたイムノクロマトキットおよびLAMP法を用いた遺伝子検査キットをラインナップしています。 より精度の高い検査結果を得る為に、検出原理が異なる2種類の検査(抗原抗体反応およびLAMP法)を行って頂く事をお勧めしますが、検査現場のシチュエーションにあわせて適したキットを選択頂く事も可能です。詳細については、こちらをご参照ください。
本製品は研究用試薬または食品・環境分析を目的とした検査に使用するための試薬です。ヒト、動物の医療、診断またはその補助を目的としては使用しないでください。