遺伝子検査 大腸菌O157検出試薬キット
製品名
Loopamp®大腸菌O157検出試薬キット
製品説明
「Loopamp®O157検出試薬キット」は、食品または環境由来検体から、 LAMP法によりO157遺伝子に特異的なプライマーを用いて、短時間で迅速に核酸の増幅反応を行い大腸菌O157を検出する、遺伝子検査キットです。核酸の抽出操作も、キットの抽出試薬で簡便にでき、増菌培養の翌日に、わずか2時間以内で大腸菌O157を検査することができます。
専用の「Loopampリアルタイム濁度測定装置LA-320C※1」または「Loopampリアルタイム濁度測定装置RT-160C※1」を用いて、増幅反応副産物であるピロリン酸マグネシウム(白色沈澱物質)による濁度の増加を測定することによって検出します。
なお、キットの使用方法については、使用説明書を参照してください。
本試薬の使用方法につきましては、製造販売元サイト[Eiken GENOME SITE](下記)の製品取扱説明書をご参照ください。
※1 「Loopampリアルタイム濁度測定装置LA-320C」及び、「Loopampリアルタイム濁度測定装置RT-160C」は栄研化学株式会社にて販売されております。
キットの内容
包装 | 48テスト分 |
---|---|
貯法 | -20℃に保存 |
有効期間 | 1年間 |
Extraction Solution for Foods(EX F) | 1.8mL | ×2 tubes |
---|---|---|
1M Tris-HCl:pH7.0(Tris) | 1.0mL | ×1 tube |
2x Reaction Mix. (RM) | 0.6mL | ×1 tube |
Bst DNA Polymerase(Bst DNA Polymerase) | 60μL | ×1 tube |
Distilled Water(DW) | 1.0mL | ×1 tube |
Primer Mix.O157(PM O157) | 0.12mL | ×1 tube |
Positive Control O157(PC O157) | 0.1mL | ×1 tube |
- ( )内は試薬チューブに記載されている表示です。
お届け方法
栄研化学株式会社では、製品を安定した品質でご提供するため、「クール宅急便(冷凍タイプ)」にてお届けしております。
お受け取り後は、製品の品質保持のため速やかに冷凍庫保存(-20℃保存)いただくようお願いいたします。
販売元/製造販売元
販売元:富士通Japan株式会社販売サイト:e Genome Order(イーゲノムオーダー)
製造販売元:栄研化学株式会社LAMP法の技術・製品情報:Eiken GENOME SITE
製品解説
大腸菌O157とは
腸管出血性大腸菌 EHEC(Enterohemorrhagic Escherichia coli (E.coli ))は、毒性の強いベロ毒素(Verotoxin;VT)を産生することからVTEC(Verotoxin-producing E.coli )とも呼ばれています。飲食物等を介して経口感染し、出血性の下痢、腹痛、発熱などの食中毒症状を起こしますが、まれに溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発し、死に至ることもあります。腸管出血性大腸菌で最も多く検出される血清型がO157ですが、O157の全ての株がベロ毒素を産生するわけではありません。一方、O26、O111などの血清型にも、ベロ毒素を産生してO157と同様の症状を起こすものがあることが知られています。 腸管出血性大腸菌による食中毒は、1982 年に米国で初めて確認されました。日本国内では、1990 年に埼玉県浦和市の幼稚園で井戸水を原因としたO157 集団発生で確認され、1996年には大阪府堺市で大規模食中毒が発生するなどO157による食中毒が全国で爆発的に流行し、社会問題となりました。
本製品は研究用試薬または食品・環境分析を目的とした検査に使用するための試薬です。ヒト、動物の医療、診断またはその補助を目的としては使用しないでください。