遺伝子検査 L.monocytogenes検出試薬キット
製品名
Loopamp®L.monocytogenes検出試薬キット
製品説明
本キットは、食品または環境由来検体から、 LAMP法によりListeria monocytogenes (L. monocytogenes)の保持する侵入性関連遺伝子iapの核酸配列を認識するプライマーを用いて核酸の増幅反応を行い、その増幅の有無からL.monocytogenes を検出します。
「Loopamp®L.monocytogenes検出試薬キット」は、抽出試薬で簡便に遺伝子を抽出し、LAMP法により、L.monocytogenesに特異的なプライマーで遺伝子を増幅・検出することで、食品からの前増菌培養の翌日に、わずか2時間以内で迅速にL.monocytogenesを検査できます。
専用の「Loopampリアルタイム濁度測定装置LA-320C※1」または「Loopampリアルタイム濁度測定装置RT-160C※1」を用いて、増幅反応副産物であるピロリン酸マグネシウム(白色沈澱物質)による濁度の増加を測定することによって検出します。
本試薬の使用方法につきましては、製造販売元サイト[Eiken GENOME SITE](下記)の製品取扱説明書をご参照ください。
※1 「Loopampリアルタイム濁度測定装置LA-320C」及び、「Loopampリアルタイム濁度測定装置RT-160C」は栄研化学株式会社にて販売されております。
キットの内容
包装 | 48テスト分 |
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貯法 | -20℃に保存 |
有効期間(製造月より) | 1年間 |
Extraction Solution for Foods (EX F) | 1.8mL | ×3 tubes |
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1M Tris-HCl:pH7.0 (Tris) | 1.0mL | ×1 tubes |
Reaction Mix. Lis (RM Lis) | 1.0mL | ×1 tubes |
Bst DNA Polymerase (Bst DNA Polymerase) | 60μL | ×1 tube |
Positive Control Lis (PC Lis) | 0.1mL | ×1 tube |
- ( )内は試薬チューブに記載されている表示です。
お届け方法
栄研化学株式会社では、製品を安定した品質でご提供するため、「クール宅急便(冷凍タイプ)」にてお届けしております。
お受け取り後は、製品の品質保持のため速やかに冷凍庫保存(-20℃保存)いただくようお願いいたします。
販売元/製造販売元
販売元:富士通Japan株式会社販売サイト:e Genome Order(イーゲノムオーダー)
製造販売元:栄研化学株式会社LAMP法の技術・製品情報:Eiken GENOME SITE
製品解説
リステリア症とは
Listeria monocytogenes(リステリア・モノサイトゲネス、以下L.monocytogenes)は、ヒト、動物、植物、昆虫、土壌などに広く生息するグラム陽性桿菌で、人畜共通感染症としてリステリア症を引き起こす原因菌として知られています。リステリア症は、感染初期には発熱、頭痛などのインフルエンザ様症状を示しますが、乳幼児、高齢者、免疫不全者、基礎疾患のある人では(脳)脊髄膜炎や敗血症に進行する場合があり、致死率が高いことが報告されています。欧米諸国では1980年代になって牛乳やチーズなどの乳製品や野菜、食肉加工品など、食品が原因の集団感染が多数報告されるようになりました。国内では、2001年に北海道のナチュラルチーズによる食中毒がリステリア症の集団発生として初めて報告されました。その後リステリア症への関心が高まるにつれて感染事例の報告も増え、欧米との発生頻度に差がないことが明らかになり、食品媒介感染症として食品衛生監視の中で重要視されるようになりました。 食品からのL.monocytogenesの検査は、「食品衛生検査指針」に記載された培養法が一般的ですが、前増菌培養、増菌培養、分離培養、鑑別試験など、検査に約5日の日数を必要とします。
本製品は研究用試薬または食品・環境分析を目的とした検査に使用するための試薬です。ヒト、動物の医療、診断またはその補助を目的としては使用しないでください。