ステップ3【試薬調製/プライマー液について】


Q:

合成プライマーはどれくらいの期間使用できますか、またどのように保存すべきでしょうか?

A:

未修飾合成プライマーは安定分子であり、ご購入後-20℃で保存して頂ければ、少なくとも12ヶ月間はご使用になれます。したがって、長期保存の場合には合成プライマーを-20℃で保存してください。また、同じ配列を用いて多くの実験を計画するのであれば、そのサンプルをいくつかに分けてそれぞれを乾燥して、-20℃で保存してください。これは、凍結―解凍のサイクルの繰り返しを避けるためで、合成プライマーが湿っている場合には、この繰り返しが合成プライマーの物理的な分解を引き起こすこともあるからです。合成プライマーは、一般的に水に溶解するよりもTE緩衝液に溶解するほうが長い期間保存できます。また、細菌による汚染の可能性を防ぐためによく注意して取り扱ってください。

Q:

合成プライマーをどのように溶解したらいいのですか?

A:

合成プライマーを滅菌済み緩衝液(例えば、pH7のTE)に溶解してください。

Q:

オリゴヌクレオチドの定量はどのようにするのですか?

A:

オリゴヌクレオチドは普通は波長260nmにおけるUV吸収の測定によって定量されます。33μg/mlの濃度において中性水溶液に溶解された一本鎖オリゴヌクレオチドは、波長260nmにおいて約1.0 A.U.の吸収をもちます。OD単位は吸光度(1cmのセル使用で波長260nm)にサンプルの容量(ml)を掛けたものとして定義されます。すなわち、1ODは一本鎖DNA約33μgに相当します。